誕生日前夜

今日は私の誕生日。

昨日、エジプト旅行で知り合った奥様の誘いを受けて天城にある「伊豆湯ヶ島倶楽部」でフレンチのフルコースをご馳走になった。旅行ではそんなに親しくさせていただいたわけでもないのだけど、偶然食事のときに一緒のテーブルにつくことが多かったのと、アブシンベルに宿泊したかった派だったのと、少しお話を伺っただけなのに親しさを感じてもらえたのとで、帰りの飛行機の中でご主人から「うちの奥さんから貴女へ・・・」と連絡先を手渡された。一緒に写っている写真はなかったけれど、数枚の写真を送ったところ、「お礼にお食事をご馳走させて」と。

「湯ヶ島高原倶楽部」の頃に、一度だけゴルフをしたことがある。経営が変わって名前も「伊豆湯ヶ島倶楽部」に変わった。国道136号から猫越川を上がっていく持越鉱山の方にある。天城というだけでかなり山奥なのに、さらに山奥だ。くねくねと山道を上るにつれて、空気が湿気を帯びてきた。下界は何日も雨が降らないのに、路面は湿っている。山の水?稲穂が揺れる風景は、バリ島のウブドに似ている。ウブドが持越に似ているというべきか?草刈したあとに道祖神が祀られている風景も、どこかバリと重なって見える。ほんの一時間走っただけなのに。

「湯ヶ島高原倶楽部時代はお忍びのゴルフ場だった。都心からホテルのヘリポートまで片道21万円。」と聞きびっくり。あ、でも私はお忍びで行ったわけではないから・・・!?あれ?そうだったのかな?気が付かなかったのは私だけだったのでしょうか??でもヘリ使ってないし(笑) 

ご婦人方が注文したロゼワインの1グラスに、若いウェイターがラベルの破片を落としてしまったので、お詫びにとソムリエが持ってきてくれたアイスワインがすごかったらしい。ほんの一口だけいたただいたけれど、ふくよかな甘い香り、鼈甲色、とろりとした舌触り、口に広がる甘さ。オーストリア・ハプスブルグのアイスワインで、王室管理の為めったにお目にかかれないものらしい。名前聞いたけど忘れちゃった。ハーフサイズでボトル60~80万円くらいってソムリエが言ってた。たしかに、高いだけのことはある。小さめのグラス1杯分しか出してくれなかった。けど、一口飲めば満足。アイスワインは濃い~甘さなので。この一口は、「お誕生日のプレゼント」と自分に言い聞かせた。