鋤焼って、「焼く」んだよね(笑)。
我が家でのスキヤキは、すき焼き用鉄鍋の中に野菜とかしらたきなどを
入れて割り下いれて、グツグツしてきたところにお肉を入れて食べてた。
・・・ようなような記憶。
この前パパが作ったスキヤキは、鍋に牛脂を馴染ませて
まず最初に肉を焼いて、それから野菜等を入れてた。
そ~かぁ、ママが作ってたすき焼きは邪道だったのかな~?
もひとつ面白いことには、すき焼きの味付けはなぜか我が家では
男の仕事(笑)だったってことにも気がついた。
パパとママと私の3人でスキヤキ食べても全然楽しくないから
弟家族も呼んでみんなで賑やかに食べようということになったとき。
イモウトが、砂糖としょうゆと水とお酒を弟の席に置いた。
「ナオちゃんが味つけするから。私はスキヤキ作ったことない。」
更に驚いたことには、このイモウト(嫁)は、鉄鍋に入れた野菜に
カツオだしをナミナミ入れて煮込み始めた。
「何やってんの?」ときくと
「野菜煮てから肉入れるんでしょ?」
・・・おっと~、食生活の違い・・・イモウトが育った環境との差か?
「違うよ。鍋じゃないんだからぁ。」
「だってそんなこといったって知らないもん。」
しまった、怒らせちゃったみたい。
伊藤さんが目の前で作ってくれたすき焼きは、全部鍋に入れるのでは
なくて、ゴボウを焼いて味付けて→肉を焼いて味付けて→レンコン・・・
って具合に、ひとつひとつ焼いていく。
焼きあがったものから順番に食べてる。
「レンコンなんて初めて」
「土臭いものが合うんですよね。スキヤキには。」
(それってさぁ~、「鋤」だからかなぁ?なんて冗談です)
ゴボウとレンコンはキンピラの味になるので、白いご飯によく合う。
ということは、ウチでやるときにはヤーコンを入れてみたらいいかな?
それにしてもまた今回も、私の目の前で、ず~っとスキヤキをしてくれる
伊藤さんの手つきがとてもしなやか。
それに比べて私の手はシモヤケでボコボコ、全然しなやかじゃないな~。
なぁんて見とれてると、急に「オヤジ化」してしまったんじゃないかと我に帰る。
「私、もしもいつか結婚することがあったら(爆笑)、
一番最初のお料理はスキヤキに決めた!」
鉄鍋に材料入れ込んだだけみたいだけど、実はこんなにアナタのことを
思っているのよ~、みたいな?
並んだお皿に冷めた料理がラップしてあるのよりは、甘くてアッタカイ。